近年、ドローンは趣味の空撮からプロフェッショナルな映像制作、さらには農業や災害時の調査など、多岐にわたる用途で利用されるようになりました。
このようなドローンの普及に伴い、飛行中の事故やトラブルが発生するリスクも高まっています。そこで、この記事ではドローン保険の必要性と具体的なおすすめ保険について掘り下げていきます。
結論ですが、ドローンの保険加入は必須ではありません。ですが、ドローンを安心して飛行させたいのであれば、保険に加入しておくことをおすすめします。
ですが保険選びって面倒くさいですよね。
そんな面倒な保険選びの時間を省くためにもドローン飛行の頻度別におすすめの保険を具体的な商品交えてご説明します。
ぜひぜひ最後までご覧ください
ドローンの操縦にも保険が必要なの?
ドローンが落下して人や建物に被害を与えるリスクや
ドローンそのものが損壊するリスクがあるよ。
日本ではドローン保険加入は任意
一部の国や地域では、ドローンの商用利用に対して保険加入を義務付けています。また、趣味の用途でも、ドローンの飛行に際して保険に加入することを推奨している場合があります。
一方で、日本ではドローンの保険加入は任意となります。
ですが、ドローンの事故件数はドローンの活用に伴って増加傾向にあり、2023年の1年間では91件の事故が発生しています。
ですが、これは氷山の一角です。
この数字は国土交通省への事故報告件数であるため、第三者への被害がない場合など報告する必要がないものもあります。また、十分にドローン操縦者に周知が行き届いていないことも考えられます。実際にはもっと墜落件数が多いと考えられます。
また、高級なドローンを墜落させればドローン本体の修理費用などが発生することもあります。ドローンは精密機器ですので、修理することとなれば高額な費用がかかることも十分に考えられるでしょう。
これらドローン本体にかける保険も検討する余地はありそうです。
適切な保険に加入することで、操縦者は安心してドローンを飛行させることができます。
保険を選ぶ基準3点
ドローンの操作中に発生した事故は、人的被害や物的損害を引き起こす可能性があります。
例えば、上空で操作を誤り墜落、人に怪我をさせてしまった場合や、他人の財物に損害を与えた場合、操縦者は高額な賠償責任を負うことになります。
ドローンの保険に加入していれば、これらのリスクをカバーすることができ、経済的な負担を軽減することが可能です。
保険を選ぶ基準は以下の3点
- 保証金額は1億円まであるか
- 示談交渉もついているか
- 撮影画像をネットにアップしても補償されるか
他にも
- 人権侵害への補償
- 機体の補償
なども上げられますが個人飛行、大多数の飛行であればこの3点が抑えられていれば十分かと思います。
それではフライトの頻度順に具体的なおすすめの保険を3つほど紹介しましょう。
SORAPASS care <月に2回以上飛行される方向け>
ドローン飛行を頻繁にされる方には「SORAPASS care」がおすすめです。
費用は年間5,000円
これに入るだけで、個人利用・業務利用もどちらも補償されます。
補償内容は以下の通り
- 基本補償は1億円(個人・業務)
- 作業対象物補償(管理財物補償)も1億円(業務)
- 人格権侵害も1名につき100万円の補償(業務)
- 自己負担なし(個人・業務)
それ以外にも事故の原因究明費用、事故の再発防止の訓練費用も補償され、海外での事故も補償、しかも機体数も問わないという大盤振る舞いな内容となっております。
メリットはこれだけの補償で、業務利用/個人利用問わないシンプルプランであるにもかかわらず5,000円という価格の安さと、飛行禁止エリアの閲覧や、飛行エリアの共有など別途ドローン飛行に役立つサービスの提供もある点です。
注意点もあります。
- 個人利用なのか業務利用なのかの判断基準があり、それによって補償内容が変わること
- 機体そのものの補償はない
- 法人の契約がないこと(操縦者毎に加入が必要)
特に業務利用中の事故だと思っていても、個人利用中の事故だと認定されるかもしれない点は注意が必要かもしれません。
楽天 1日保険シリーズ<月に1回以下の飛行しかしない方向け>
楽天1日保険シリーズの中にある”ドローン保険”です。
私はライトユーザーですので、これを活用しています。
費用は1日たったの200円
補償内容は以下の通り
- 補償金額は1億円(対人・対物合計)
死亡補償、後遺障害補償、入院補償などが別途補償されます。
注意点もあります。
- 機体そのものの補償はない
- 業務利用は補償対象外(ネットにアップできない)
比較
SORAPASS care | 楽天 1日保険 | |
保険料 | 5,000円/年 | 200円/月 |
業務利用/個人利用 | ○/○ | ×/○ |
基本補償 | 1億円 | 1億円 |
その他補償 | 事故の原因究明費用 事故の再発防止訓練費用 海外飛行 ※機体数関係なし | 本人死亡の補償 後遺障害補償 入院補償 |
おすすめ | ・ドローン空撮を行いSNSへのアップ などを行なっている個人事業主の方 ・頻繁に飛行される個人の方 など | ・たまに飛行させる ドローンライトユーザー など |
なお、どちらの保険も向かない方もいます。
- 高級な機体を使用している方
- 法人で複数の方がドローンを飛ばす場合
などです。
なお、機体の補償の場合は保険料が急に上がりますので個人的には機体補償は不要です。
ですので、ご自分の予算にあったドローンを購入するようにしましょう。
まとめ
ドローンの保険加入は、操縦者自身の責任を保護するだけでなく、ドローンを安全に、そして安心して楽しむためにも非常に重要です。事故やトラブルが起きた際の経済的な負担を軽減し、ドローン飛行の安全性を高めるためにも、適切な保険への加入を強くお勧めします。
ドローンを飛ばす前に、自身の用途やリスクを考慮して、最適な保険プランを選択しましょう。
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