ミラーレスカメラを買いたいけど、
「いくらのカメラを買えばいいの?」
「高価なカメラと何が違うの?」
「レンズも選ばないといけないの?」
このような疑問を持たれる方も多いと思います。
今回はカメラを購入する場合の予算について解説します。
結論としては、
ひとまずカメラは10万円台で考えて、保管ばかりせずに使い倒せるかで選びましょう。
お金に余裕がある場合や、思い出投資はしておきたいという方には30万円台まで一気にステップアップして良いでしょう(ただし、こちらも使い倒すことが大切)。

- 家電量販店の元カメラ販売員
- フォトコン多数入賞の現役カメラマン
- 3児の父親
- 家族写真だけで年間1万枚撮影
1. はじめに
1-1. カメラはいくらから買える?
ミラーレス一眼は高価なイメージがありますが、レンズ込み10万以下でも全然購入できます。
ですが中には、レンズ無しで50万以上するものもあります。
「カメラに50万はちょっと・・・」
「10万から50万以上って幅がすごいですね」
「何が違うんですか?」
という方が多く、
この金額の幅が大きいのが予算をいくらにするか決めれない原因になります。


カメラの値段はさまざま
<画像出典:価格.com>
1-2. 販売員が必ず聞くこと「カメラ購入の目的」
カメラ購入の目的はある程度決めておきましょう。
被写体によってカメラに求める性能が変わってくるためです。
よくあるのが、
- 子どもの運動会
- 旅行
- 友人が使っているのを見て
もちろん、目的は特になく「なんとなく来ました」という方もいます。
この場合、必ずあなたに聞くことは、
「普段どのような写真を撮っていますか?」
携帯・スマホで無意識に撮っているものはおそらくカメラを向けます。
ただし、スマホとミラーレス一眼では撮れるものが変わってきますので、
やはりミラーレスで撮りたいもの、多く撮るであろうものを決めて検討すると良いでしょう。
2. 予算別:どんなカメラが買えるか|ザックリ解説
目的がある程度決まったら、
予算別にどのようなカメラが購入できるのか一緒に見ていきましょう。
〜10万円|日中の風景メイン・旅行の記念写真
撮る被写体が止まっているものであれば10万以下のカメラで十分です。
特に日中で十分な光の量も確保されていれば、風景写真や記念写真程度であれば全然問題ありません。
さらに小型軽量のものも多く持ち運びに便利です。
中にはサブカメラ:2台目のカメラとして購入される方も多い価格帯です。機能は落としていますがさっと取り出せて撮影できます。
キヤノン:EOS R100、ソニー:VLOGCAM ZV-E10、ニコン:Z 30 など

10万円〜20万円|カメラを趣味としたい人・お子さんの日常写真
わたしがまずオススメする価格帯はコチラです。
友人に撮った写真を見せるときにそのモニターが荒かったら少し嫌ですよね。
この価格帯になってくるとファインダーや液晶モニターの画質が良いため撮影して気分も上がります。
さらに、数年前の上位機種の技術を使ってくる傾向もあります。
操作性についてはダイヤルと呼ばれるクルクル回すボタンが複数ついているカメラも選べるようになってきます。
そのため、カメラのシャッタースピードやF値なども調整してカメラ撮影が可能となり、カメラが趣味と言って差し支えないでしょう。
キヤノン:EOS R50、ニコン:Z50Ⅱ など
20万円〜30万円|フルサイズカメラに挑戦したい方向け
20万円〜30万円は憧れのフルサイズカメラにギリギリで手が届きます。
この価格帯は各社、エントリーフルサイズといった廉価版のフルサイズカメラを販売している価格帯でもあります。
フルサイズカメラとなるとこれまで紹介したカメラが持つAPS-Cセンサーの倍以上の大きさを持ち、かなりの画質アップやボケ感アップ、暗所性能にも強くなります。
ただし、一方で操作性などを犠牲にしている機種も販売されているため、”フルサイズカメラを低価格で!”といった方に人気の商品です。
※解説:センサーサイズってなに?
センサー(感光部)の大きさのこと
センサーサイズは大きければ大きいほど暗所性能も高くなり画質が良いと言われています。
センサーサイズが大きいと1画素当りの受光量が増えるためです。
35mmフルサイズセンサー ≒ フィルム と同じサイズです。

ミラーレスはAPS-Cやフルサイズを採用しているカメラが多い
20万〜30万の機種であればフルサイズカメラが手に入り、十分な画質のカメラが手に入ります
一方で、各メーカーが出す機能の差が激しく
「このカメラには手ぶれ補正がなかった…」
「SDカード1枚しか挿せない」
「操作性が悪い」
こういった一部機能を落としてフルサイズとしては低価格を実現しているので購入する際には妥協できる点なのか入念に確認して選びましょう。
キヤノン:EOS R8、ソニー:α7C・α7Ⅲ、ニコン:Z5Ⅱ など
30万円〜|ストレスなく長く使えるカメラを探している方向け
10万円台の次に私がおすすめする価格帯はコチラです。
「え、高くない?」
と思われるかもしれませんが、長くストレスなく使えるカメラであるため非常におすすめ。
特にフルサイズセンサーであることや連写性能、高感度性能などは昔からずっと写真家の求める性能であるため、それが現時点でトップクラスであることは大きなメリットです。
さらに自分に合ったレンズも選べる点も良い点です。
機能については100点でないものもあるかもしれません。
ですが、標準以上のものが採用されているのは間違いありません。
各メーカー”フルサイズのスタンダード機”としてプライドをかけて作っていることが伺えます。
特に堅牢性と連写性能は申し分なく、好きなレンズと合わせて自分仕様にカスタマイズしましょう。
お子様の撮影用であれば、お子様をずっと撮り続けたカメラとして長く大切にできます。
ただし重いので、持ち歩くかどうかはしっかり検討しましょう。
キヤノン:EOS R6MarkⅡ、ソニー:α7Ⅳ、ニコン:Z6Ⅲ など

50万円〜|プロ用のカメラ
50万円台にまでなってくるとプロ用のカメラになります。
プロのスタジオカメラマン、プロスポーツカメラマン、プロの動物カメラマン・・・
このような方がメインに使うカメラとなり、アマチュアカメラマンも購入は当然可能ですが、ほとんどの人がオーバースペック(過剰な機能)になると思います。
もし予算が十分にあり、あなたがプロカメラマンで無ければ、レンズに使うことを強くおすすめします。
高価なレンズは資産性も高く、写真の写りもさらに変わってきます。
キヤノン:EOS R1・R5、ソニー:α1・α9、ニコン:Z9・Z8 など
3. 予算の決め方 〜買わない選択肢も〜
予算の決め方については以下を参考にしてみてください。
- 目的を決める(子どもの撮影/旅行/使ってみたいから など)
- 総予算を決定する(アクセサリーの費用も考慮)
- カメラを決める(目的に沿って)
- レンズを決める(キットレンズか別途購入か)
- 実機確認(使い倒せそうか)
実機確認の点ですが、1点注意点があります。それは家電量販店での確認では限界がある点です。
家電量販店のカメラは設定が変更されていたりして、機能を存分に発揮していない場合が多いです。戻すのが本当大変なので、販売員も余裕がある時しか戻しません。
「ん?それじゃどうしたらいいの?」
という方が多いと思います。
おすすめは時間をかけてゆっくり確認すること。
友人が欲しい機種を持っている場合は友人に見せてもらうと良いですが、実はカメラにはレンタルサービスがあります。
以下のサービスを購入前に検討してみると良いでしょう。
【ゲオあれこれレンタル】
カメラや家電製品、スマホやPCなどのレンタルサービスです。
- ネットで注文、自宅まで届けてくれます
- 返却も近くのコンビニから出すだけ
- 全国にレンタルCD・DVD店を展開するゲオが運営
カメラなど、実際に使ってみないとわからない、でも高い、というような商品にはぴったりのサービスです。
【GOOPAS】
あまり聞いたことが少ないかもしれませんが、実はカメラのレンタルとしては日本最大級。
- ワンタイムプランで丸一日使い倒せます
- ネットで注文
- 返却資材も同封、コンビニ返却
- ゲオにはない圧倒的な品揃え
会員登録(無料)することでどのようなカメラがあるのか見れるようになります。欲しいカメラがあるのかだけでも確認してみましょう。
レンタルサービスの登場で
「日頃はスマホ、運動会はレンタル」
といった使い方もできるようになり、レンタルで十分という人も出るほどです。
しかし、何気ない日常にもシャッターチャンスは多いです。
レンタルで試して、よかったら購入するを是非おすすめしたいです。
4. まとめ 〜使い倒そう〜
カメラに関しては予算感が全くわからないと言う方も多いはず。
ご家族向けであれば予算は10万円台がおすすめで、もしフルサイズなど高価なカメラを使い倒したい場合は思い切って30万以上のカメラにしましょう。
ただし、使い倒すことが大前提。
特に高価なカメラを購入したあとは、大事に…大切に…しすぎて防湿庫に眠りっぱなしなんて方も多くいます。
ぜひ、カメラは使ってこそ活きますのでご自分に合った使い倒せる金額でカメラをお選びください。