【子どもを”動画”で残したい】ビデオカメラとミラーレスカメラどっち?経験談を基に元販売員が解説

子どもの成長は一瞬一瞬が大切。

だからこそ、その大切な思い出をしっかりと記録したいですよね。

わたしは子供の成長記録を動画で残したい!

その時に直面する悩み
ビデオカメラとミラーレスカメラ、どっちがいいの?

結論から言うと、ほとんどの方にはミラーレスカメラが良いと思います

ビデオカメラはもちろん素晴らしい商品で運動会ではむしろビデオカメラが良いこともありますが、ミラーレスカメラの方が無難になります。

本記事では、ビデオカメラのメリット・デメリットを軸に、
 「子ども撮影」に最適なカメラ選びのポイント を解説します。

簡単プロフィール
優太郎
  • 家電量販店の元カメラ販売員
  • フォトコン多数入賞の現役カメラマン
  • 3児の父親
  • 家族写真だけで年間1万枚撮影

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ビデオカメラ
ミラーレスカメラ
目次はコチラ

1. 結論 〜ミラーレスカメラが無難〜

いきなり結論からですが、もし撮影状況が具体的に定まっていなければミラーレスカメラが無難です。

理由をご説明します。

1-1. 市場はミラーレスカメラの方が大きい

とある調査によればミラーレスカメラの世界出荷金額は約40〜45億USドルにもなります。

対してビデオカメラは約20億USドルなので、市場に2倍以上の差があります。

キヤノンのビデオカメラ市場からの撤退は話題となりましたが、ミラーレスカメラのほうがユーザーニーズに応えてくれると思います。

1-2. ボケ感のある”写真”も撮れる

動画で残したい!といっても「絶対に写真は撮らない」というわけではないと思います。

その場合、ミラーレスカメラの方がボケ感のある写真が撮れます
スマホやビデオカメラと比較してもセンサーサイズが圧倒的に大きいためです。

これは撮影写真の差別化する意味で非常に重要なポイントです。

※解説:センサーは大きい方が高画質といわれる理由
  • 暗所性能
    ミラーレスカメラは圧倒的にセンサーが大きいです。
    そのため、ミラーレスとスマホが同じ2000万画素であっても
    1画素あたりに取り込める光の量が多くなります。これが暗所性能が良い理由です。
  • ボケ感
    センサーサイズが大きければ大きいほどボケ感がよく出るようになります。最近のスマホではソフト処理によりこれらボケ感を強く出すようになりましたが一定の制約(2倍ズームなど)はあります。
  • 解像力
    1画素あたりの受光面積が大きいのは暗所性能と同じですが、1画素あたりの色情報も多く取り込めるため、解像力の高い写真に仕上がります。

以上、センサーは大きければ大きいほど画質が良いです。
しかし、スマホでもこのような暗所性能・ボケ感・解像力などをソフト処理で解決しており、特にボケ感などはミラーレスと見分けがつかないほどです。

センサーサイズは比較にならないほど大きい <イメージ画像>
同じ画素数でも受光量にかなり差が出る <イメージ画像>

1-3. レンズ交換ができる

ミラーレスカメラだとレンズ交換も可能です。

単焦点レンズでトロトロなボケ感のある写真を撮影しても良いですし、
超広角レンズで子供とディズニーランドなど背景がわかる写真を撮ることも可能。

もちろん、望遠レンズを装着して遠くの子供を撮影することも可能。

用途に合わせてレンズを交換することで様々な撮影が動画でも可能になります。

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2. ビデオカメラのメリット

それではビデオカメラを選ぶメリットは何でしょうか?
以下の3つが挙げられます

・ズーム機能が優秀 → 遠くからでもアップで撮れる(2、30倍ズームは当たり前)
・手ブレ補正が強力 → 子どもが走り回る姿も滑らかに撮影可能
・長時間撮影ができる → バッテリー持ちが良く、運動会や発表会の撮影も安心

2-1. ズーム機能が優秀

ミラーレスカメラではせいぜい10倍ズームがやっとで、最新レンズで16倍ズームが出て話題になりました。しかもレンズは大きいです。

一方でビデオカメラは20倍ズームは当たり前。30倍ズームの商品もあり、しかもコンパクト。
さらにさらに、片手でぐいっとスームが効きます

ズームは片手で簡単

2-2. 手ぶれ補正が強力

動画撮影用のカメラであることからビデオカメラは動画撮影中の手ぶれ補正について強力なものが多いです。

原則片手で撮影することを考慮して設計されていることや、センサーサイズが小さい点などが逆にメリットになっているためです。

それでも30〜60倍近くズームした場合にはブレブレになってしまうので、三脚はあった方が良いでしょう。

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2-3. 長時間撮影が可能

ビデオカメラは発熱量が比較的少ないことから、1本の動画を長時間撮影することが可能な機種が多めですが、一方でミラーレス一眼カメラはセンサーサイズが大きいため、1本の連続した動画撮影時間は控えめなものが多いです。

さらにビデオカメラは後方にバッテリーを覆いなしでくっつけて撮影する機種が多いことから大容量バッテリー(=物理的に大きなバッテリー)を搭載することも可能です。

3. ビデオカメラのデメリット

3-1. 写真はあまり綺麗に撮れない

画質を決める要素の一つにセンサーサイズがあります。

ビデオカメラはこのセンサーサイズが小さいため、画質が素晴らしいというわけではありません。

特に暗所性能は非常に悪く、写真に(動画も)ノイズが出やすくなります。

※解説:センサーは大きい方が高画質といわれる理由
  • 暗所性能
    ミラーレスカメラは圧倒的にセンサーが大きいです。
    そのため、ミラーレスとスマホが同じ2000万画素であっても
    1画素あたりに取り込める光の量が多くなります。これが暗所性能が良い理由です。
  • ボケ感
    センサーサイズが大きければ大きいほどボケ感がよく出るようになります。最近のスマホではソフト処理によりこれらボケ感を強く出すようになりましたが一定の制約(2倍ズームなど)はあります。
  • 解像力
    1画素あたりの受光面積が大きいのは暗所性能と同じですが、1画素あたりの色情報も多く取り込めるため、解像力の高い写真に仕上がります。

以上、センサーは大きければ大きいほど画質が良いです。
しかし、スマホでもこのような暗所性能・ボケ感・解像力などをソフト処理で解決しており、特にボケ感などはミラーレスと見分けがつかないほどです。

センサーサイズは比較にならないほど大きい <イメージ画像>
同じ画素数でも受光量にかなり差が出る <イメージ画像>

3-2. 用途が限定的

先ほどビデオカメラのメリットを紹介しました。

  • ズーム機能
  • 手ぶれ補正
  • 長時間撮影

でしたが、これらを活かせる場面は少ないです

おそらく子供の撮影用途としてビデオカメラを購入される場合、子供がとっさに見せる可愛い様子やイベントなどの思い出、旅行などはこれらのメリットを活かすことなく、スマホ撮影の方が増えるかもしれません。

3-3. 起動は両手で時間がかかる

子育てをしているととっさの動画チャンスあると思います

その際にミラーレスカメラであれば片手で起動できる機種が多いですが、
ビデオカメラはモニター開閉や電源起動など両手操作が必要です。

一度起動してしまえば片手でのズーム操作は便利ですが、とっさの撮影までに時間がかかります。

4. ビデオカメラは運動会では大活躍

何となく、「ミラーレスカメラの方が良いみたい」

と感じたかもしれませんが、ビデオカメラは運動会では大活躍です

4-1. ビデオカメラのメリットが最大限活かせるのは運動会

ビデオカメラのメリットは

  • ズーム機能
  • 手ぶれ補正
  • 長時間撮影

でしたが、これらが全て活かせるのが運動会です。
片手で簡単ズームもできますし、ずーっとズーム撮影なので強力な手ぶれ補正は助けになります。
最近は半日開催になったところも多いですが、それでもずっと撮影続き。

ビデオカメラの特徴を最大限活かすことができるのです。

4-2. ミラーレスカメラ✖️望遠レンズは大型

ミラーレスカメラで運動会を撮影する場合に必要なレンズは大きなものが多いです。

子供と同じ距離で顔のアップを撮影したくてもミラーレスカメラであれば比較的大きな機材が必要です。

ですが、ビデオカメラは片手でラクラク。同じ画角の撮影でも使う労力が違います。

4-3. 初心者は扱いやすい

ミラーレスカメラで運動会を撮影する場合はミラーレスカメラは操作ボタンが多く、初心者にはそれだけで難解です。

ですが、ビデオカメラの場合はタッチ操作である程度完結します。

モニター開く→子供に向ける→撮影開始で撮れる(あとはズームに集中)

特にピントがあう範囲が広い(被写界深度が深い)ことが逆に初心者に扱いやすいです。

※解説:被写界深度とは

被写界深度とは、写真の中でピントが合って見える範囲のことです。

被写界深度が浅いと、ピントが合う部分がそれだけ浅いということ。背景がボケます。
一方で被写界深度が深いと全体がくっきり写ります。

「絞り(F値)」「被写体との距離」「レンズの焦点距離」などで変化します。
F値が小さい・近づく・望遠ほど浅く、F値が大きい・離れる・広角ほど深くなります。

写真の印象を左右する大切な要素で、
被写界深度が浅いとトロトロのボケ感のある写真が撮れ、被写体が強調されます。
被写界深度が深いと皆にピントの合う集合写真のような場面で有利です。

一般的にミラーレスカメラはスマホと違って被写界深度が浅い写真も深い写真も撮れます。

被写界深度が浅い写真
(=ピントが合う範囲が浅い
<画像出典:キヤノン公式サイト
被写界深度が深い写真
(=ピントが合う範囲が深い
<画像出典:キヤノン公式サイト

5. 動画で残すならミラーレスカメラが無難

これまでを整理すると

ビデオカメラのメリット
  • ズーム機能
  • 手ぶれ補正
  • 長時間撮影
ミラーレスカメラのメリット
  • 市場が大きい
  • ボケ感のある写真・動画が撮れる
  • レンズ交換でいろんな撮影

この中で私がミラーレスカメラが無難だという理由について解説します。

5-1. 選択肢が豊富

ミラーレスカメラの方が購入時のカメラやレンズなど選択肢が豊富です。

市場の大きさも影響していますが、カメラメーカーが豊富である点も理由です。

また、マイクロフォーサーズやAPS-C、フルサイズなどセンサーサイズも豊富であるため、ご自分にあった最適な大きさ、レンズ、画質などを選ぶことができます。

5-2. 安価な望遠レンズの登場

運動会だけはビデオカメラが良いかもという話をしましたが、

もし、ミラーレスカメラをすでにお持ちであれば、ビデオカメラの新規購入よりも安価な望遠レンズの追加購入のほうが安く済む場合もあります。

それだけ、安価な望遠レンズも増えてきており、ビデオカメラの市場を奪ってきています。

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5-3. 咄嗟の動画チャンスを逃さない

電源オンオフも片手ででき、そのまま動画撮影することがミラーレスカメラであれば可能です(ビデオカメラも一部可能)。

このように咄嗟の動画チャンスを逃さないのもミラーレスカメラをおすすめする理由です。

6. まとめ

ミラーレスカメラがおすすめという話でしたが、ビデオカメラも本当に素晴らしい製品です。

ミラーレスカメラに望遠レンズを装着すると大きくなるのがデメリットでしたが、
そこだけビデオカメラを使うなんて買い方もあります。

ぜひ、ご自分にあった撮影システムを構築して、お子様の成長を記録してください

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