「カメラって、使わないときはどう保管するのが正解なの?」
そんな疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。特にミラーレスカメラは精密機器。
間違った保管方法によって、カビや故障につながってしまうこともあります。
この記事では、初心者の方でもすぐに実践できるミラーレスカメラの基本的な保管方法を、わかりやすく解説します。大切なカメラを長く使うために、ぜひ参考にしてみてください!
目次はコチラ
1. なぜ保管方法が重要なのか?
ミラーレスカメラは、非常に繊細な電子機器です。
湿気やホコリ、熱などに弱く、適切に保管しないと以下のようなトラブルにつながることも。
- レンズ内部にカビが発生
→カビを取り除くにはメーカー修理に出さないといけません。 - レンズやカメラについているゴム製ラバーなどに割れが生じる
→こちらも御自分での修理は難しい - ホコリや汚れ、落下
→動作不良の原因に。
特に湿気が多い日本では、湿度管理などの保管対策は“やっておくべき最低限のメンテナンス”です。
レンズにカビが生えると撮れなくなるだけでなく、高く売れなくなります。

こうなると撮影に支障も出るし、レンズも高く売れなくなります
2. 初心者向け|カメラ保管のよくある方法5つと元販売員のコメント
カメラ保管のよくある対策と一緒に元販売員でカメラマン歴10年以上の私がコメントをします。
カメラの保管方法にこだわりすぎる初心者カメラマンを何人も見てきましたが、カメラ保管に気をつけ過ぎた結果、カメラを取り出す心理的な壁ができ、持ち出ししにくくなるのです。
カメラは使い倒すものなので頻繁に持ち出しつつ、保管も上手に。そのような距離感を私は大切にしたいと思います。
きっと「カメラの保管はこの程度でいいんだ!」と感じると思います(カメラを積極的に持ち出すようになりますよ)。
✅ ① 使用後はバッテリーを抜く
必要ありません。
よくバッテリーの劣化につながると言いますがそれほどではありません。抜く手間を考えるとやらなくてOKです。ただし、「カメラを使わなくなったな」と感じた際には抜いておきましょう。
✅ ② レンズキャップを装着する
不要です。

私はレンズプロテクターの取り付けを推奨しています。
レンズプロテクターをつけたままであればその上から更にレンズキャップを取り付けることは不要です。そもそもレンズキャップは無くしやすいので購入したカメラ箱内に保管し、箱ごと物置に仕舞いましょう。
レンズプロテクターを装着したら2度と使わなくていいです。

<クリックするとAmazonの商品ページに移動します>
✅ ③ ブロワーやブラシ、クロスなどで埃や汚れを落とした後に保管する
こちらも不要です。
思いついた時や気になった時にできれば十分です。
ただし、屋外での運動会など砂埃がひどい場面や旅行で長期間酷使した後は日を置いてでもしっかり手入れしてあげましょう。

<画像出典:キヤノン公式サイトより>
✅ ④ カメラとレンズは外してから保管
全く必要ありません。
- 保管時に頻繁に脱着すると、レンズマウント部分からホコリが入り込むリスクがあります。
- レンズを外して保管すると咄嗟の時に撮影ができなくなる
- それどころか持ち出す時にも抵抗が出てくる(そして次第に使わなくなる)
これらの理由からカメラとレンズはつけたままの保管でOKです。
愛する我が子を撮影する決定的な瞬間は家の中にも頻繁にあります

一方で家庭内での決定的な瞬間を逃してしまうリスクなどがあります。
<画像出典:キヤノン公式サイトより>
✅ ⑤ 湿気の管理を行う(理想は湿度40〜50%)
これだけは必ずやってください。
今まではやらなくていいものばかりでしたが、湿度管理は重要です。特に梅雨時期や夏場は、湿度計とともに管理するのが理想です。
理由は湿度不足によるゴムラバー部の破損や、過度な湿度によるカビの発生です。
カメラ本体の破損やレンズへのカビの発生などがあると資産価値が一気に下がります。
撮影できなくなるだけでなく、高級なカメラが売れなくなると大変です。
必ず湿度管理はしてください。
湿度管理というと手間がかかりそうだったり、ワインセラーのような仰々(ぎょうぎょう)しいイメージがありますが、タッパーを使った手軽な方法から防湿庫の存在まで後ほど紹介しますので是非ともそちらを使用してください。
湿度が管理できるだけでなく埃やカメラの落下などからも防いでくれます。
必ずこのようなボックスに入れるようにしましょう

3. 湿度が管理できるおすすめのカメラグッズ3選
湿度管理だけは重要ですので、おすすめの商品を紹介します。
✅ 防湿庫 ★最もおすすめ
一定の湿度に保たれた保管環境をキープできる専用ケースです。
大型のものもありますが、実は小型のものも多く流通しています。
小型のものであれば大体1万円しません。
- レンズを1〜3本持つ
- 家庭内での子供の咄嗟の瞬間も逃したくない!
- 除湿剤の管理が面倒
初心者の方であれば、機材が少なめという方が圧倒的かと思います。
そのような方には小型サイズの防湿庫を心の底からおすすめします。
私が使用しているのは25L防湿庫です。
10年ほど使用していますが、今でも現役。
- マグネット式の開閉扉ですぐに取り出せる
- 乾燥剤の交換が不要
- 音も振動もなし
デメリットは存在感があるので置く場所に気をつけること。
値段はこれから紹介するものと比較して高めですが、手軽さ・快適さ・機能性どれを取っても保管方法としては最も強くオススメします。
✅ ドライボックス+乾燥剤
プラスチック製の密閉容器に乾燥剤を入れるだけ。
安価で導入しやすく、販売員をしていたころにはお勧めもしていました。
自分自身も購入した経験もあります。
「いきなり防湿庫はちょっと・・・」という初心者にはおすすめします。
値段は3千円ほどで最も安価。
値段の安さは非常に魅力的ですが、以下のデメリットもあります。
- 乾燥剤の管理手間(交換やレンジでの再乾燥)
- カメラを使う時に蓋を取ってまた閉めるという手間
- 見た目もイケてない
過去使ってみた感想ですが、蓋の開け閉めのため、カメラを使わなくなることがありました。
なお、裏技ですが100均で似たようなセットの購入も可能です。
<クリックするとDAISOの商品ページに移動します>
✅ カメラバッグ兼 防湿ケース +乾燥剤
そのまま持ち出しもできる防湿バッグも登場しています。比較的最近登場した商品ですね。
私は使用したことはないのですが、レビューも良く購入を考えたほどです。
- とりあえず「カメラ持っていこ」ができる機動力
- 乾燥剤の管理は必要
- 耐衝撃性能があるわけではなく、保管中も落下等には弱い
このままリュックサックやキャリーケースに入れて、とりあえず目的地に持って行けることはメリットですね。
ただし、収納としてもカメラバッグとしても中途半端な点は気をつけてください。
4. まとめ|大切なカメラを長く使うために「保管」から意識を
カメラやレンズは高い買い物ですが、資産性が高いため売りに出しても比較的高く売れることが多いです。
しかし保管方法を間違えるだけでその資産性は急落し、あっという間に買い替えなんてこともありえます。
初心者の方こそ、この記事で紹介した基本対策を取り入れて、大切なミラーレスカメラを長く、気持ちよく使い続けてください!
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