ミラーレスカメラを選ぶときによくある質問が
「予算無視して心からおすすめするカメラってどれですか」
「家族向けカメラで後悔しない人が多いカメラはどれですか」
というものがあります。
今回は「思い出にお金は惜しまない!」という方向けに
3児の父で元カメラ販売員の私が
- カメラに30万円以上払う理由を3つ
- 心の底からおすすめするカメラを3つ
紹介したいと思います。
「カメラにそんなにお金をかけたくない」という方も
カメラに30万以上払う方の意見としてぜひご覧になってみてください。
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- 家電量販店の元カメラ販売員
- フォトコン多数入賞の現役カメラマン
- 3児の父親
- 家族写真だけで年間1万枚撮影
1.カメラに30万って実はおトク?
昨今の値上げによりカメラも値上げされています。
10万程度のカメラもありますが、予算30万以上するカメラも多くあります。
「30万はちょっと・・・」
という方の気持ちはわかりますが、特段お金持ちだけが買っているわけではありません。
お金の少ない学生や節約生活をしているご夫婦も購入されます。
どういった理由で購入されるのでしょうか。
高級スマホの購入が不要になる
望遠性能が欲しいから高級スマホを選ぶという方がいますが、
カメラはカメラ、スマホはスマホと切り分けて考える場合、カメラ性能を求めなければスマホは格段に安くて良くなります。(iPhonePro → Androidであれば15万ほど安くなることも)
スマホとカメラは切り分けて考えるとスマホのカメラ性能は低くて良くなります
ビデオカメラを購入しなくて良い
ビデオカメラと悩まれる方も多いですが、センサーサイズはほぼコンパクトデジカメと同じです。
持ちやすく携帯性には優れますが、画質の点では中途半端な決断になると思います。
ビデオカメラは10万円ほどしますが、購入しなくていいのでその分ミラーレスカメラに資金を振り分けましょう。
高級カメラであれば動画撮影も十分です。
資産性が高い
30万以上の高級カメラは中古品でも意外と高く売れます。特にフルサイズカメラは一定の人気がありますし、それ以上にそれほど値落ちしないのが高価なレンズ。新商品がなかなか出ないこともあり想像以上の価格で売れるでしょう。ただし、どちらも購入価格より上がることは期待しないように。使い倒しても思ったより高く売れる程度に考えましょう。
高価なカメラやレンズは資産性が高いです。
思い出投資(+♾️)
30万のカメラであれば、AF性能・暗所性能・耐久性に連写性能など一通り高性能なカメラを購入できます。
そのため、思い出を簡単に綺麗に残すことができます。いち早く検討して後悔のない思い出の残し方について考えてみることは大切です。
30万の投資を行い、思い出という配当金を半永久的に貰うことができます。

2. カメラに30万円以上使いたくなる理由3選
高級なカメラと10万円台のカメラと何が違うのか気になる方も多いです。
- フルサイズセンサー搭載
- 自分に合ったレンズが選べる
- AF性能が上がる
- カメラが頑丈になる
- 連写が早くなる
- ファインダーが見やすくなる
- ダイヤルが多く操作性が高い
- 手ブレも強い
- SDが2つ(バックアップ)挿せる
- 長期使用しても問題なし
全て紹介することはできないので特に重要な3点をご紹介します。
3-1. カメラに30万以上払う理由① 〜フルサイズセンサー〜
高額なカメラはフルサイズセンサー※を搭載するものが多いです。
これは一つのステータスでもありますが、
センサーサイズが大きいと以下のメリットがあります。
※解説:センサーサイズってなに?
センサー(感光部)の大きさのこと
センサーサイズは大きければ大きいほど暗所性能も高くなり画質が良いと言われています。
センサーサイズが大きいと1画素当りの受光量が増えるためです。
35mmフルサイズセンサー ≒ フィルム と同じサイズです。

ミラーレスはAPS-Cやフルサイズを採用しているカメラが多い
フルサイズセンサーは圧倒的にセンサーが大きいです。
同じ2000万画素でも、10万円台に多いAPS-Cセンサー1画素あたりと比較して、
取り込める光の量が2倍以上多くなります。これが暗所性能が良い理由です。
センサーサイズが大きければ大きいほどボケ感がよく出るようになります。
細かな理由までは覚える必要がありませんが、光学的にセンサーサイズが大きければ大きいほど、とろけるような大きなボケ感となります。
1画素あたりの受光面積が大きいのは暗所性能と同じですが、
それにより、1画素あたりの色情報も多く取り込めるため、解像力の高い写真に仕上がります。
これは1部分拡大して切り抜いたり、大きく印刷する場合に役立ちます。
以上が、センサーは大きければ大きいほど画質が良いと言われている理由です。

受光量や色情報に大きな差が出る
<別記事から引用>
3-2. カメラに30万以上払う理由② 〜レンズが選べる〜
予算30万以上ではレンズを選ぶことができます。
レンズが選べる場合、以下のメリットがあります。
レンズを自分で選べることで、自分の撮りたい撮影シーンに応じて最適なレンズを購入することができます。
子育て世帯であれば1本で幅広く対応できる高倍率ズームや、子ども+風景や日常写真が撮りやすい超広角レンズあたりが候補になります。
目的に合ったレンズを使うことで、長くカメラを使い続けることができる点が大きなメリットです。
これからカメラを始める人の特権として、レンズキット製品を選べるメリットがあります。
カメラボディ+レンズを割安な値段で購入できるメリットです。
10万円台の場合は比較的低価格なレンズがつきますが、30万以上になると高級レンズに分類しているレンズキットが購入できる場合があります。
※解説:レンズキットってなに?
カメラの売り方には大きく二つあります
- カメラのボディのみ(レンズなし)
- カメラとレンズのセット
このうちカメラとレンズのセット販売のことを”レンズキット”と言います。
初心者向けではさらに望遠ズームもセットされた”ダブルズームキット”という販売方法もあります。
メリットとしては
などがありますが、デメリットもあります
特に最後の画質の点は、見切りをつけミラーレスカメラを使わなくなる人が多い理由の一つ。
実際は他に素晴らしいレンズが多々あるので、ぜひ試してください。
自分でレンズを選ぶことで、自然とカメラやレンズの知識が身に付きます。
特にキットレンズ(レンズキットに付属されるレンズ)と比較して、
F値や焦点距離がこちらの方が優れている・使い勝手が良さそうなども分かります。
さらに、レンズの歪み、手ぶれ補正性能の違い、特別な高品質レンズ使用など面白い発見もあると思います。
このレンズで撮れた写真を見てみたい!という場合はGANREFがおすすめです。
3-3. カメラに30万以上払う理由③ 〜カメラが頑丈〜
高価なカメラは頑丈さが段違いです。つまり長く使えるということ。
10万円台のカメラも高い耐久性能はありますが、より耐久性能が増しています。
細かな点はカメラによりますので購入前に公式サイトでチェックしてみてください
軽さと強度を両立させるため、高価なカメラにはマグネシウム合金ボディを採用しています。
レンズに横から衝撃があった場合や重いレンズを使用した場合、子供がぶつかってきたとしてもカメラへの影響は軽微。カメラを無視して安心して子どもと向き合えます
防塵防滴とは砂ぼこりや軽い雨であればカメラにかかっても問題ないということ。
高価なカメラは隙間などにシーリング(雨やほこりの侵入防止)を施しています。
最近はハッキリとは言わず「防塵防滴に配慮した設計」という表現にとどめていますので、砂ぼこりや雨等による故障は自己責任としています。実際、わたしは小雨程度であれば手に持って撮影を続けますが壊れたことはありません。
注意点としてはカメラボディが防塵防滴でもレンズが防塵防滴でなければレンズの方が壊れてしまう点です。
高価なカメラはシャッターの耐久テストを行っています。目安としては10万回が標準ですが、高価なカメラは30〜50万回のものになります。語弊を恐れずに言うと、シャッター耐久枚数=撮影枚数になりますので単純3〜5倍撮影枚数が増え、使用年数が大きく伸びます。
4.デメリットも・・・
これだけ聞くと
「満足度が上がるし、30万円貯めて買うぞ!」
「高価な装備で揃えよう!」
と考えてしまいそうです。しっかりとデメリットも知っておきましょう。
シンプルですが、これが一番のデメリットかと思います。
カメラの重さが1kgを超えることもあるため、単純に疲れます。特に長時間使用することになる運動会や旅行などではバッグから取り出すのも嫌になり、シャッターチャンスを逃してしまいます。
さらに、金属を使っていることからお子様の怪我の原因にならないよう注意する必要もあります。
高性能で高速連射が可能なモデルが多いため、それを転送するSDカードも高価なものが必要になります。
また、そもそもSDカードでない場合もあるため同じ転送速度、同じ容量でも高価になりがちです(購入前に確認しましょう)。
高価なカメラにもオート撮影機能がついているものも多いため、初心者でも安心して使えます。
ですがオートばかりで撮影していても性能を十分に引き出すことはできません。
特に、望遠で動く子どもを撮影する運動会や夜景など暗いところでの撮影では多少なり腕が必要になってきます。
ピント・明るさ・ボケなどをコントロールする術が必要になります。
以上、デメリットも紹介させていただきましたが、逆に言えば
- 持ち運びの工夫
- 備品等も予算に含める
- カメラの撮影知識も身につける
以上を行えば、長く使えるすばらしい思い出投資になります。
それでは、次からは具体的にどのようなカメラがおすすめなのかを一緒に見ていきましょう。
5. 【予算30万円以上】メーカー別|子育て世帯におすすめカメラ
予算30万以上のカメラで子育て世帯におすすめするカメラを紹介します。
一番高性能のカメラが欲しい!と言う方は稀ですので、価格と機能がバランスした商品をベースに紹介していきます。
家族写真が目的であればこれら紹介するカメラが上限と思っていただいて構いません。明確な定義はありませんが、これより高価なカメラはプロカメラマン用だと思ってください。
<キヤノン> EOS R6 Mark II ボディ
1台目はキヤノンのEOS R6MarkⅡ になります。
キヤノンのカメラは人を撮影した時、無加工の写真そのままが本当にすばらしい写真に仕上がります(このような写真のことを”撮って出し”と言います)。
さらにボディ設計に強みのあるキヤノンはカメラも手にぴったりフィットします。
プロも多く愛用しているため耐久性能は申し分なし。AF性能や動画性能もソニーに負けず劣らず高いものになっています。
EOS R6 Mark II の特徴としては以下の通り
画素数は控えめですが、2000万画素は扱いやすい画素数(容量を圧迫することなく、画質は問題なし)という方が多く、特に気にすることなければ問題ありません。
\このカメラにぴったりな子育て世帯におすすめするレンズはこちら/
↓レンズキットとして購入可能
<ソニー> α7 IV (ILCE-7M4) ボディ
2台目はソニーのα7 IV (ILCE-7M4) ボディです。
フルサイズミラーレスカメラを最初に生み出したのがこのα7シリーズになります。
長い歴史の中でこのカメラは4代目になります(その意味の”Ⅳ”です)。
ソニーのカメラは動体追従性能がトップクラス(つまり動きに強いということ)。あと、レンズの種類が豊富でソニー以外のメーカー(レンズメーカー)も安価に作っていたりします。動画クリエイターはソニーのカメラを使っていることが多い気がします。
α7 IV (ILCE-7M4)の特徴としては以下の通り
ボディ形状は気にしていないのか、ほぼ全て同じ形状をしています(ある意味ではソニーのフルサイズ機だと一目でわかります)。ホールド感などはキヤノンやニコンとある意味全く異なりますが、好みの問題ですし、最初は気になっても慣れれば問題ないと思います。
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<ニコン> Z6III ボディ
3台目はニコンのZ6III ボディです。
ニコンはひと昔前は「キヤノンかニコンか」というほどの2強メーカーだったので、変わらず耐久性やボディデザイン、ファインダーの見やすさなどは素晴らしいです。課題はソフト面かと思っていましたが、こちらのZ6ⅢはAF性能が非常に高いです。ファインダーから撮りたいものが外れてもまたサッと合わせるAF性能があり、他と比較しても同等(それ以上?)性能を持っています。
あと、ニコンは他にない独自性の高いレンズもあります。使いたいレンズからコチラを選んでみるのもありだと思います。
Z6III ボディの特徴は以下の通り
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まとめ 〜カメラは道具 忘れずに〜
フルサイズカメラは本当に魅力的で、格段に写真の画質が向上します。
特に最近のカメラは動画撮影も素晴らしく、フルサイズカメラはボケやすい反面ピントが合いにくかったのですが、それも解消されているので「最初から高価なカメラ!」という方も結構います。
ただし、カメラはあくまで道具です。
値段がいくらになろうと関係なく、使い倒せる金額で選びましょう。
そうすればきっと、雨の中でも砂けむりの中でも、素晴らしい写真を撮ってくれる相棒になること間違いありません。
ぜひ参考にしてみてください。
