【2025年版】ニコンのカメラ限定!シーン別おすすめレンズ 〜子どもを撮影するならコレ〜

「ニコンのカメラを買ったけど何のレンズがいいのかな」
「種類が多すぎて何を買ったらいいのか分からない」

このようなお悩みはありませんか。

ニコンは初心者でも扱いやすいカメラが多く、レンズもまた沢山種類があります。
風景にはコレ!野鳥にはコレ!さまざまなニーズに応えるレンズが豊富にありますが、
逆にそのせいで、

「何を選べばいいのかわからない」という方も多いです。

今回はお子様を撮るときのおすすめレンズをシーン別に紹介します。
以前キヤノンのレンズ限定で紹介したシーン別おすすめレンズが大変好評で、
そのニコン版になります(ソニー版もあります)。

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簡単プロフィール
優太郎
  • 家電量販店の元カメラ販売員
  • フォトコン多数入賞の現役カメラマン
  • 3児の父親
  • 家族写真だけで年間1万枚撮影
目次はコチラ

◆前提

Zマウントのみ紹介

カメラとレンズが組み合う接点のことを”マウント”といいます。
これはメーカーにより異なり、各社〇〇マウントと名前をつけており互換性はありません。

ニコンの場合はZマウントですが、これは比較的最近のもので、それまではずっとFマウントでした。
このZマウントとFマウント間に互換性はありません(同じメーカーなのに不思議だと感じるかもしれませんが)。

今回はミラーレスカメラで使われている最新のZマウント用のレンズを紹介します。

※「マウントアダプター」を使用することでFマウントのレンズも使うことはできます。

APS-Cセンサーとフルサイズセンサーはどちらも紹介

同じZマウントでも「センサーサイズ」が異なる場合もあります。

  • APS-C(例:Z〇〇シリーズ、Zfc など)
  • フルサイズ(例:Z〇シリーズ、Zf など)
<出典:ニコン公式サイト

ここではフルサイズセンサーのカメラとAPS-Cセンサーのカメラは分けておすすめレンズを紹介していきます。
ご自分のカメラがどちらなのか確認してからご覧ください。

撮影対象は子ども

ふぁみナビですので撮影対象は子どもとします。

◆日常レンズおすすめ

フルサイズセンサー → NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 旅行から日常スナップまで幅広く使える万能ズームで、焦点距離24〜120mmを一本でカバーできるのが大きな魅力。広角で風景や集合写真を撮ったり、中望遠でポートレートを楽しんだりと使い勝手抜群。開放F値は通しでF4なので、ズーム域を変えても明るさが安定しており、表現の幅が広がります。

 S-Lineはニコンの高級レンズの証。高い解像力と美しいボケ味を両立しており、画質面でも満足度が高いレンズです。さらに、防塵防滴軽量設計も相まって、持ち歩きやすさにも優れています。
デメリットを挙げると、F4スタートなので暗所やボケ量を重視する場面では明るさがやや物足りない点です。
 こちらのレンズはレンズキットでも販売されていますので、これからフルサイズカメラを検討する場合は是非選択肢に入れておきましょう。

カメラ購入時に付属される場合もあります
<クリックするとAmazonの商品ページに移動します>

APS-Cセンサー → NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR

 APS-Cユーザーにとって日常使いに最適な一本で、16mm(35mm判換算:24mm)から始まる広角域は室内や旅行先での風景撮影に強みを発揮します。レンズ沈胴式の小型軽量設計で、わずか約135gと非常に軽く、常にカメラにつけっぱなしにしてもサイズ的に負担はありません。小型ながらも光学式手ブレ補正(VR)も備えており、暗めのシーンでも安心してスナップできます。

 描写は標準ズームながらもシャープで、初心者からベテランまで扱いやすいレンズです。価格も比較的手頃で、コストパフォーマンスに優れています。こちらもAPS-Cカメラにはキットレンズとして付属されていることも多いため同時購入がおすすめです。
 一方で、望遠側が50mm(35mm判換算:75mm)までと控えめなので、運動会や動物園のような遠くの被写体には力不足を感じるのが弱点です。さらに沈胴式レンズは大きさは抑えてくれますが、電源ONのあとにすぐに撮影できません。子育て世帯にとって重要な咄嗟の撮影シーンではすこし手間がかかってしまうのが難点です。

このレンズもいい! 〜ライバル候補〜

 ライバル候補としては予想外かもしれませんがコチラのレンズを紹介します。明るい広角ズームで、16〜30mmのレンジを明るいF2.8通しでカバーするのが大きな魅力です。風景や建築、星景写真まで幅広く対応でき、特に夜景や暗所での撮影で強みを発揮します。最新設計らしくAFも高速・静音で、動画撮影との相性も良好。軽量・コンパクトにまとめられているため、持ち運びやすさと高性能を両立しています。タムロンらしいコストパフォーマンスの高さも見逃せません。

 おすすめする理由はこちらはフルサイズの風景レンズと、APS-Cの明るい標準レンズの2刀流使いができる点。APS-Cであれば35mm判換算24mm-45mmの大三元標準レンズとしても使えます。
 ただし、望遠側が45mmまでと短いため、一本では対応しきれず、望遠用のレンズが必要になる点は注意です。フルサイズカメラとAPS-Cカメラを2つ以上持っている場合、このような買い方があることは覚えておくと良いかもしれません。

◆運動会でのレンズおすすめ

フルサイズセンサー → NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR SD

 一本で標準域から超望遠までをカバーできる万能ズームで、運動会のように撮影距離が頻繁に変わるシーンに強みを発揮します。50mm側では目の前にいる場合や出番待ちの自然なスナップが撮れ、400mm側では走る姿やゴールシーンを大きく切り取れます。
 AFは高速かつ正確で、子どもの動きをしっかり追従できる点も安心。手ブレ補正も搭載されており、望遠端でもブレを抑えた撮影が可能です。

 ただし、開放F値はF4.5-6.3と暗めなので、曇天や体育館など光量不足の場面ではISO感度を上げざるを得ず、画質への影響は避けられません。また、重量も約1.2kgとこのクラスのレンズとしては重いため三脚はあった方が良いでしょう。

APS-Cセンサー → TAMRON 50-400mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD

これはフルサイズでもおすすめするか迷ったほどのレンズです。フルサイズでもOKですが、APS-Cカメラでも威力を発揮します。
 APS-Cカメラに装着すると焦点距離は約75-600mm相当となり、より遠くの被写体までしっかり狙える超望遠ズームとして活躍します。600mmもあれば運動会ではフィールドの端からでも表情を大きく写せるため、迫力ある一枚を残せます。600mm相当のリーチがある一方で、75mmスタートなので比較的近くのお子様もしっかり撮れます。手ブレ補正と高速AFの組み合わせはAPS-Cボディでも有効で、動きの速いシーンでもしっかり撮影できます。

 その分、やはり重いため三脚などを使った方が良いと思います。暗所性能にも弱いですが、屋外の運動会では問題ないですが、屋内で行う場合も最近は多いため光量の少ないシーンではブレやノイズが出やすい点には注意が必要です。

このレンズもいい! 〜ライバル候補〜

 「もっと望遠用のレンズを!」という方向けにこちらのレンズをおすすめします。150〜500mmの焦点域は遠距離での撮影に特化しています。
 運動会では競技中の決定的瞬間やトラックの奥のシーンを大きく引き寄せられるのが大きな魅力です。AFは静音かつ素早く、動画撮影との相性も良好。500mm端でも効く手ブレ補正や三脚座(レンズに三脚装着可能)があるため、安心して超望遠撮影を楽しめます。望遠専用の設計であるため、無理な設計も少なくボケ味もきれいで、主役をしっかり際立たせた写真が撮れます。
 一方で、150mmスタートのため標準域をカバーできず、日常的なスナップには向きません。サイズや重量も大きめなので、運動会で長時間の撮影を考えると体力面で負担が増える点がデメリットです。望遠レンズ全般に言えることですが、使う場面は限られているため、場合によっては運動会のためだけにレンタルした方が良いかもしれません。

◆授業参観でのレンズおすすめ

フルサイズセンサー → NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR

 授業参観のように後方、もしくは廊下から子どもを撮影するシーンでは、24mmの広角から200mmの望遠までを一本でカバーできるこのレンズが大活躍します。広角側では教室全体や雰囲気を写し、望遠側では黒板前に立つ姿や発表シーンをしっかり切り取れる万能さが魅力です。VR(手ブレ補正)を搭載しているので、室内でシャッタースピードが遅くなりがちな場面でも安心。
 軽量で持ち運びやすく、普段使いにも対応できる便利ズームです。描写も十分にシャープで、思い出を高画質で残せます。

ただし、高倍率ズームレンズは開放F値が暗いことやレンズの歪みが気になる人は気になります。教室が薄暗い場合にはISO感度を上げる必要がある点がデメリットです。歪みについては素人感覚では気にならないとは思います。

APS-Cセンサー → NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR

 APS-Cカメラを使うユーザーには、この18-140mmが授業参観用として最適です。広角18mm(フルサイズ換算27mm相当)から望遠140mm(換算210mm相当)までカバーできるため、授業全体を撮る場合も、子どもをアップで写すのもこれ一本で可能です。光学式手ブレ補正も備えているため、少し暗めの撮影となる室内でもブレを抑えた撮影が可能です。

 特にニコンのコンパクトカメラとの相性もよく、軽量で持ち運びやすいことから、常時つけておくレンズになるのではと思います。
 一方で、APS-C用のレンズとしては大きめなので小型バッグの中には入れれず、ネックストラップの装着かリュックサックに入れるなど持ち運びに苦労するかもしれません。

このレンズもいい! 〜ライバル候補〜

 APS-C専用の超高倍率ズームで、18mmから300mmまでを一本でカバーする圧倒的な便利さが魅力です。授業参観では広角で教室全体を撮ったり、望遠端で子どもの表情を大きく捉えたりと自由度が高く、シーンを選ばず対応できます。AFも静かで正確、手ブレ補正も搭載しており、初心者でも安心して扱えるレンズです。さらに価格が比較的安価で、コストを抑えたい人には強い味方となります。
 ただしサイズが大きく重量もあるため、長時間の撮影や持ち運びには負担を感じやすいのが欠点で、その点から今回の本命候補からは外しました。ですが、この300mm(35mm判換算:450mm)まであれば、運動会の撮影までできますので、場合によっては他のレンズは必要ありません。

◆可愛く撮りたい!レンズおすすめ

フルサイズセンサー → NIKKOR Z 35mm f/1.8 S

 子どもを自然な距離感で撮れる定番の35mmは、可愛さを引き出す日常スナップにぴったりです。背景も程よく写し込めるので、遊んでいる様子や生活の雰囲気をそのまま切り取れます。開放F1.8の明るさにより、室内でも柔らかい光を生かした撮影が可能で、背景をぼかして主役を際立たせる表現も魅力です。高級レンズS-Lineならではの高い解像感と自然な発色で、肌のトーンもきれいに描写されます。家族のアルバムを彩る一枚を撮りたい方には欠かせないレンズといえるでしょう。1本もっておくと、ここぞ!という場面で使える大活躍のレンズになるでしょう。
 デメリットは、比較的高価でサイズもやや大きめなので、気軽に持ち出すには負担を感じる場面がある点です。

APS-Cセンサー → NIKKOR Z DX 24mm f/1.7

 APS-Cユーザーにおすすめの一本で、焦点距離24mmはフルサイズ換算36mmとなり、子どもを可愛く撮るのにちょうど良い画角です。広すぎず狭すぎない距離感で、自然な表情や仕草をすぐそばで切り取ることができます。F1.7の明るさを活かせば、室内や夕方の光量が少ない場面でもふんわりとした描写が可能です。しかも価格が手頃で軽量コンパクトなため、普段のカメラにつけっぱなしにできるのも魅力。気取らない日常を切り取るスナップ用として強く推せる一本です。
 一方で、高価なS-Lineレンズではないため、画質がイマイチかもしれません。ですが、素人目では特に気にならないかと思います。

このレンズもいい! 〜ライバル候補〜

フルサイズでもAPS-Cでも使える小型軽量レンズで、コストを抑えながら子ども撮影を楽しみたい人に最適です。40mmはフルサイズで撮ると人の目に近い自然な画角になり、少し引いた距離からも優しい雰囲気で撮影できます。F2と十分明るいため、背景をぼかして主役を可愛く引き立てることも可能です。小さく軽いのでカメラとのバランスも良く、家の中にカメラを置いて日常を撮るのであれば、つけっぱなしにしておくと良いかもしれません。値段も手頃で、初めての単焦点レンズとしても選びやすい存在です。
ただし、S-Lineではないため描写力や高級感の面では上位レンズに劣り、ボケの柔らかさもF1.8ほどない、やや控えめなのが弱点です。

◆レンズの買い方

気になるレンズはありましたか?
おすすめのレンズの買い方についても少しご紹介しておきます。

新品の購入(キャッシュバック・ポイント還元を狙う)

新品は破損や汚れ、ピントのずれなどのリスクもないためおすすめです。
お得に購入するためにはメーカーによるキャッシュバックキャンペーンやECサイト(楽天市場やAmazon)のポイント還元UP期間を狙うことをお勧めします。

特にキャッシュバックは期間限定で数万円還元されるものもあり特におすすめです。

中古品の購入

中古品も立派な選択肢です。
ヤフーオークション/メルカリなどのインターネットを通じた個人間での購入やカメラのキタムラなど信頼できる企業から購入する方法などがあります。

インターネットサイトでは実機を見れないため、丁寧な説明をされている方から購入しましょう。

カメラのキタムラ ネットショップであれば丁寧な説明実機をさわって購入というのは良いかもしれません

借りてみるという選択肢

実際に大量に機材を持っている方あるあるですが、高級なレンズほどあまり使う機会がありません

特に超望遠レンズや明るいレンズ(F値が小さい)ほど値段が高いのですが、その値段と比較すると使う機会は多くはありません。

そこで是非おすすめしたいのがまずはレンタルしてみることです。

一回のレンタル料金だけ見ると高く感じるかもしれませんが、使ってみると意外と

  • 気に入らない
  • 使い勝手が悪い
  • 重い

などがわかります。特に運動会用で望遠レンズを購入される方が多いのですが、運動会後は全く使わないことも多いです。

マニアックなレンズは大きな都市部の家電量販店(しかもヨドバシカメラかビックカメラ)にしかありません。交通費などを考えると借りてみた方が早いです

おすすめはGOOPASSさんのワンタイムプラン

 

いろんな高級レンズが1万円前後で借りることができます。
一度の買い物が数十万するカメラレンズの購入が失敗した時を考えるとお得な費用設定かと思います。

※クリックするとGOOPASSさんのサイトに移動します

◆まとめ

まずミラーレスを使って子供を撮影することは大切と思いますが、カメラそのものも奥が深いです。ミラーレスを買ってしばらく経つと「あれ、この場面ではこのレンズ使いにくいな」といった場面が出てくると思います。

ぜひ、上記おすすめレンズなども気にして最高のお子さんの写真を撮ってください。

キットレンズとはまた違った写真が撮れ、ますます子どもを撮るのが楽しくなりますよ!

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