「写真はボケると良い写真?」
「とにかくボカしてミラーレス一眼らしく撮りたい!」
初心者に多いのはF値(絞り)をとにかく小さくするのが良いと思うこと。
F値は、
- 写真のボケ具合
- 明るさ
- ピントの合う範囲
を大きく左右する重要な設定ですが、カメラ初心者にとっては
- F値はいくつにすればいい?
- 子ども撮影ではどの設定が正解?
と迷うことも多いと思います。
そこでこの記事では、子ども撮影で使えるF値についてその目安を3つだけに絞って解説します。
初心者でもすぐ使える設定なので、ぜひ参考にしてみてください。

- 家電量販店の元カメラ販売員
- フォトコン多数入賞の現役カメラマン
- 3児の父親
- 家族写真だけで年間1万枚撮影
子ども撮影のF値の目安はこの3つ シーン別に解説
子ども撮影のF値は4・6・8の3つだけ覚えておけばOKです。
F値6というのはありませんが、代わりにF5.6やF6.3付近を使うイメージです。
(この小数点が初心者にはわかりにくい…)
シーンによっての使い分けももちろんできるとカッコイイのですが、
「なんとなく電子ダイヤルを回している」
「そもそも意識していない」
といった方よりかは、写真の出来に大きく違いが出てきます。
| 撮影シーン | F値 |
|---|---|
| 子ども | 〜F4.0 |
| 子どもと風景 | F6.0 (前後) |
| 子どもと友達 | F8.0〜 |
F値:〜4.0 子どもだけを撮影するとき
子どもを主役にした写真では、F値を小さくして背景をぼかすのがおすすめです。
例えば、
- 日常的な写真
- 絵本を読む真剣な表情
- ロウソクを吹き消す表情
などです。
特にF値を F1.8〜F2.8 にすると
- 背景がきれいにボケる
- 子どもが主役になる
- スマホでは出せない写真になる
というメリットがあります。
ただし注意点もあります。
F値を小さくすると ピントが合う範囲が狭くなるため、動き回る子どもではピントが外れることがあります。

F値:6.0前後 子どもと風景を撮影するとき
F値を5.6や6.3などに設定すると、
「ミラーレスらしさが消えるのでは?」
と気にされる方も出てきます。
ですが、ミラーレスの良さも活かしつつ、ピントも合わせやすい比較的扱いやすいF値がこの辺りになります。
特に子どもと風景を撮影するときには
- 主役は(子どもだと)わかる
- 背景は雰囲気が分かるほどにボケる
例えば、
- 子どもの背景に観光地がある
- 子どもが花畑に来ている
- 子どもが虫取りをしている
などなど、子ども+〇〇といった場面で使いやすいF値です。

F値:8.0〜 子どもと友達を撮影するとき
ここが最も重要なところです。
運動会や家族写真など、複数人を撮るときはF値を上げる必要があります。
このF値を上げることができない初心者が多いです。
キットレンズならそれほど明るくないレンズなので逆に良いのですが、
明るいレンズそのままF1.8などで撮ると
- 前の子だけピントが合っている
- 後ろの子がボケる
という失敗写真になりやすいので注意しましょう。
プロの方も卒業写真や運動会、発表会などでは結構絞ってまんべんなく皆にピントが合うようにしています。
よくあるシーンは、
- 子どもたちの集合写真など
- 子どもと一緒にハッキリ写したいものがあるとき
などなど、我が子だけが主役でないときがおすすめです。

そもそもF値って何だっけ?
そもそもF値とは、レンズの絞りの大きさを表す数値です。
簡単にいうと、
| F値 | 絞り | 写真の特徴 |
|---|---|---|
| 小さい(F1.8など) | 開く | ピントを合わせた場所だけ撮れる |
| 大きい(F8など) | 絞る | ピントが全体に合う |

図の通り、F値が小さいと光が通る量が増えます。
動きのある写真や薄暗いところでの写真など
シャッタースピードを早くしたい!という方が多いため、
絞りを開放(F値1.8など)する初心者が多くなってしまいます。
ですが実際はピントを合わせた場所以外ボケてしまう(被写界深度が浅くなる※)ことから、
状況に応じた使い分けが必要になります。
※解説:被写界深度とは
被写界深度とは、写真の中でピントが合って見える範囲のことです。
被写界深度が浅いと、ピントが合う部分がそれだけ浅いということ。背景がボケます。
一方で被写界深度が深いと全体がくっきり写ります。
「絞り(F値)」「被写体との距離」「レンズの焦点距離」などで変化します。
F値が小さい・近づく・望遠ほど浅く、F値が大きい・離れる・広角ほど深くなります。
写真の印象を左右する大切な要素で、
被写界深度が浅いとトロトロのボケ感のある写真が撮れ、被写体が強調されます。
被写界深度が深いと皆にピントの合う集合写真のような場面で有利です。
一般的にミラーレスカメラはスマホと違って被写界深度が浅い写真も深い写真も撮れます。

子ども撮影でF値を決めるときの注意点
F値はボケ具合だけでなく、写真の撮りやすさにも影響します。
特に次の2点は覚えておきましょう。
F値を上げるとシャッタースピードが遅くなる
F値を大きくすると写真は暗くなります。
そのためカメラは
- シャッタースピードを遅くする
- ISOを上げる
ことで明るさを調整します。
しかし子ども撮影では シャッタースピードが遅いと被写体ブレが起きやすい。
動きがある場合は、F値を上げすぎないように注意しましょう。
F値を小さくするとピントがシビアになる
F1.8などの明るいレンズでは、ピントが合う範囲が非常に狭くなります。
そのため、
- 目にピントを合わせると手元足元がボケる
- 隣にいる兄弟や友達がボケる
ということも起きます。
これは先ほどのF値4・6・8の法則※を基にF値を決めましょう。
※注)世間一般的な法則ではありません。
F値だけでなくボケは望遠や子どもとの距離も影響する
F値4・6・8の法則は望遠レンズや子どもとの距離にも影響されます。
- 望遠が遠いとボケやすくなる
- 子供をアップで撮るとボケやすくなる
あくまで標準レンズを使用した時に使える法則なので、その点は注意しましょう。
200mmレンズになるとF値6付近でも大きくボケることになります。
子ども撮影のF値設定でよくある失敗例
初心者がよくやる失敗例を紹介します。
子ども撮影の失敗例① F1.8で集合写真
背景はきれいにボケますが
- 前列だけピント
- 後列がボケる
という写真になります。
集合写真では F8以上でしたね。
子ども撮影の失敗例② F8で室内撮影
F値を上げすぎると写真が暗くなります。
その結果、
- ISOが上がる(ノイズが出やすくなる)
- シャッタースピードが遅くなる
などの問題が起きやすくなります。
どうしてもという場合は F4くらいに設定しておきましょう。
室内で集合写真となると、F値を上げるか下げるか悩みますよね。
そのようなときはストロボの活用を考えましょう。
内蔵ストロボでも良いですが、外付けであれば”バウンス撮影”が可能になります。
1台持っておいて損はないのでご検討ください。TTL機能はマストな機能です。

子ども撮影でF値を変えるには

モードダイヤルを絞り優先モードにするだけで好きなF値に調整することができます。
Canonなら”Av”、SONYやNikonなら”A”に設定しましょう。
絞り優先モードにするだけで、あとは電子ダイヤルを回すだけで簡単にF値を変えることができます。
子ども撮影でF値はどこに書いてある?
F値が今どの値に設定されているのかはモニターの隅を見ればわかります。
ファインダーにも数値はありますので、覗きながら電子ダイヤルを回すことも可能です。

子ども撮影で最も綺麗に写るF値を教えて
実はもっとも綺麗に撮れると言われるF値については一般的にF8〜F11あたりと言われています。
この点も覚えておくと、絞ることに抵抗がなくなるのではないでしょうか。
ただし、レンズによりますので詳細はレンズメーカーサイトをご覧ください。
まとめ|子ども撮影のF値はこの3つを覚えればOK
今回は子ども撮影におけるF値について解説しました。
「F値は難しい」と感じる方向けにまずは次の3つを覚えておけば大丈夫です。
4・6・8の法則です。
| 撮影シーン | F値 |
|---|---|
| 子ども | 〜F4.0 |
| 子どもと風景 | F6.0 (前後) |
| 子どもと友達 | F8.0〜 |
初心者の場合はF値開放しがちで、絞ることも意識してください。
一方で絞るとISO感度を上げたり、シャッタースピードが遅くなったりと
高画質で動きのある子どもを撮影することが難しくなります。
その場合には内蔵ストロボや外付けストロボも検討しましょう。
ぜひ今回紹介した設定を参考に、子どもの思い出をきれいに残してみてください。









