子どもの運動会をキヤノンのミラーレスカメラで撮りたいけれど、
「どんな設定にすればいいの?」
「オートのままで大丈夫?」
「走っている子どもにピントが合わなかったらどうしよう」
と不安に感じていませんか?
運動会は、徒競走・リレー・ダンス・玉入れなど、子どもの動きが速く、撮影場所も限られます。
普段の家族写真とは違い、カメラ任せにしていると、ピントが背景に合ったり、写真が暗くなったり、肝心な場面を撮り逃したりすることもあります。
とはいえ、初心者の方が難しい設定をすべて覚える必要はありません。
大切なのは、運動会前に必要な準備をしておくことです。
この記事では、キヤノンのミラーレスカメラを使って運動会を撮影したい初心者向けに、事前準備・当日の流れ・おすすめのカメラ設定・よくある失敗対策までわかりやすく解説します。
※キヤノンユーザー向けの記事でしたが、一部変更を加えて、ソニー・ニコンユーザーもわかるような表現にしました

- 家電量販店の元カメラ販売員
- フォトコン多数入賞の現役カメラマン
- 3児の父親
- 家族写真だけで年間1万枚撮影
運動会で失敗しないために事前準備をしておこう
まず運動会の撮影で大切なのは、カメラの設定以前にカメラを心置きなく使える環境を作っておくことです。
運動会当日は、子どもの出番を確認したり、場所を移動したり、家族と話したりと、思っている以上にバタバタします。
その場でレンズやバッテリーを確認したり、SDカードの容量不足に気づいたりすると、撮りたい瞬間を逃してしまう可能性があります。
まずは、運動会の前日までに持ち物と撮影の流れを確認しておきましょう。
持ち物は前日までに確認する
運動会で使うカメラ用品は、前日までにまとめておくのがおすすめです。
最低限確認しておきたい持ち物は以下の通りです。
| 持ち物 | 確認ポイント |
|---|---|
| カメラ本体 | 電源が入るか、動作に問題ないか |
| レンズ | 400mm以上撮れる望遠レンズを忘れていないか |
| バッテリー | 満充電になっているか |
| (予備バッテリー) | 長時間撮影するならあると安心です |
| SDカード | 中身は全て移してフォーマットしたか |
| カメラバッグ | 移動しやすく、取り出しやすいものか |
| ストラップ | 首や肩から下げて落下を防げるものか |
| 飲み物 | 撮影機材に集中して意外と忘れがち |
特に忘れやすいのが、予備バッテリーとSDカードです。
前日に充電したつもりでも、カメラに入れ忘れることがあります。
また、SDカードに以前の写真や動画が残ったままだと、当日すぐに容量不足になることもあります。
できれば、運動会前にパソコンや外付けSSDなどへデータを移して、
SDカードをカメラ側でフォーマットしておくと安心です。
\予備バッテリーを購入していない方はこちらから/
ROWA JAPAN(ロワジャパン)などの他社製互換バッテリーなどは私も使っています。
プログラムはスマホで撮っておく
運動会のプログラムは、紙で持ち歩くよりもスマホで撮っておくのがおすすめです。
紙のプログラムは、カバンの中で折れたり、風で飛ばされたり、どこに入れたかわからなくなったりすることがあります。
スマホで撮っておけば、子どもの出番をすぐに確認できます。
複数枚あるときはアルバム化などしてまとめておくのもアリです。
裏技ですが、メインプログラムを待ち受け画面にしておくと、
ロック画面のまま見ることができて便利ですよ。
運動会当日の撮影場所と立ち位置を決めておく
運動会では、カメラ設定と同じくらい「どこから撮るか」が大切です。
どれだけ良いカメラやレンズを使っていても、子どもの顔が見えない場所や、後ろ姿ばかりになる場所では、満足できる写真は撮りにくくなります。
逆に、撮影場所を事前にイメージしておけば、初心者でも失敗を減らせます。

リレーや徒競走は、ゴール付近から撮るのがおすすめです。
理由は、子どもがこちらに向かって走ってくる場面は撮りやすいからです。
横から撮る方法もありますが、初心者には難易度が高いため、まずはゴール付近から狙うのがおすすめです。
一方でゴール真正面は人気の撮影場所になりやすく、保護者が集まりやすい場所でもあります。
絶対に順番を事前に確認して早めに移動しておくことと、周りの方の邪魔にならないように撮影することを意識しましょう。

ダンスや表現の撮影では、子どもがどこを向いて踊るのかが重要です。
基本的には本部席や来賓席の方向を向いて踊ることが多いですが、円形に広がる演技や、隊形移動がある演技では、途中で向きが変わることもあります。
正面から撮れれば一番良いですが、真正面が難しい場合は斜め前からでも十分です。
斜め前からであれば、子どもの表情や動きが写りやすく、周りの雰囲気も一緒に残せます。
経験的にダンスや表現は、本部席付近からの撮影を基本として、さらに事前に子どもへ「どのあたりに立つのか」「どちらを向くのか」を聞いておくと、当日の撮影場所を決めやすくなります。

玉入れや綱引きは、意外と撮影が難しい競技です。
理由は、子どもたちの向きがバラバラになりやすいからです。
基本は玉入れカゴや綱を挟んだ向かい側が表情を捉えやすいですが、当日流動的になるのはやむを得ません。
ただし、それは他の親も同じです。
このような競技では、子どもの顔が見える側に移動することが大切です。
キヤノン製ミラーレスカメラでおすすめの運動会設定
ここからは、キヤノンのミラーレスカメラで運動会を撮るときのおすすめ設定を紹介します。
どのカメラにも基本的にオート設定がありますが、運動会では思った通りに撮れないことがあります。
運動会は『動きが速い』『子どもが多い』など、カメラ任せでは難しい場面が多い撮影です。
そのため、事前に最低限の設定をしておくと、当日も安心して撮影に臨めます。

運動会では、撮影モードをシャッタースピード優先にしておきましょう。
キヤノンのカメラでは、Tvモードと表示されます。
Tvモードに設定しておけば、あとは電子ダイヤルでシャッタースピードを変更できます
ソニーやニコンなら”S”に設定しましょう

液晶画面を見るとシャッタースピードが表示されています。
※表示されていない場合はINFOボタンなどを何度か押してください。
こちらを1/1000にしましょう。
これで、走っている子どももピタッと止まった写真を撮影することができます。

露出は場面に合わせて好きな明るさで設定して良いです。
目安として、+2/3程度にすると子どもの顔も明るく写りやすくなります。

ドライブモードを選択できるボタンを押します。
機種により位置は異なるかもしれませんが、写真が重なっているようなアイコンが目印です。
こちらから連写設定は行っておきましょう。
※図、隣のQ(クイック設定)ボタンを押しても連写設定は行えます。
ソニーやニコンにも同じようなマークがありますので、そちらを押して設定しましょう。



AFには大きく2つのAFモードがあります。
- ONE SHOT
- SERVO
ONE SHOTはシャッターボタン半押しした瞬間にピントが固定されます。
SERVOはシャッターボタンを半押ししている間はピントを合わせ続けます。
SERVOに設定しておきましょう。
※ソニーの場合は、MENUボタンからAF/MF(フォーカスモード)で『AF-C』に設定しましょう。
※ニコンの場合も、MENUボタン又は i ボタンの『フォーカスモード』から同じく『AF-C』に設定しましょう。

最後は少し難しくなりますが、ついてきてくださいね。
Q(クイック設定)ボタンからAFエリア設定を行います。
おすすめは1点スポットになります。
こちらの設定をしておけば、あとはこの四角い枠の中に撮りたい子どもを入れて半押しするだけでピントを合わせてくれます。
※以下のマークはトラッキングと言って、半押しすると『追尾する』『追尾しない』を選択できます。お好みで設定してください。


※ソニーの場合を確認する
MENU内の『フォーカスエリア』から設定できます。
機種によって「フレキシブルスポット」「スポット: XL〜S」といった表現になります。

※ニコンの場合を確認する
MENUボタン又は i ボタンの『AFエリアモード』からシングルポイントAF又はダイナミックAF(S)に設定しましょう。


左のような画面になっていれば事前設定も完了です(機種によって多少の差はあります)。
※ホワイトバランス(WB)などの設定はオートになっているか確認しておきましょう。
こちらもQボタンから確認できます。
キヤノン製ミラーレスカメラでおすすめの撮影方法
以上、設定が完了したらあとは撮るだけです。
ピントの合うところに四角い枠が表示されていますので、
その枠内に自分の子どもを入れるように撮影しましょう。
この四角い枠は画面に触れたところに移動しますので、画面越しにお子様にタッチすればそこに移動します。
ある程度コツをつかむ必要もありますので本番前に練習しておくと安心です。


運動会撮影で初心者が失敗しやすいポイント
運動会では、カメラ設定をしていても失敗することがあります。
ただし、よくある失敗を事前に知っておけば、当日あわてずに対応できます。
ここでは、初心者が特に失敗しやすいポイントを紹介します。
ピントが背景に合ってしまう
運動会でよくある失敗が、子どもではなく背景にピントが合ってしまうことです。
これは四角い枠が画面の端っこにいっているなど、子どもにあっていないことが原因です。
写真が暗くなりすぎる
画面に触れてしまい、露出が変わってしまったことが原因として考えられますので、確認してみましょう。
撮影中も画面などに触れると設定が変わることがありますので、注意しましょう。
見慣れない画面になってしまった
見慣れない画面になっている原因は以下が考えられます。
- 知らず知らずのうちにダイヤルにさわってしまい、撮影モードが変わっている可能性があります。
→Tvモードに戻したらOKです(シャッタースピードなどの設定もリセットされません)。 - INFOボタンに触れてしまい、画面が変わってしまった可能性があります。
→INFOボタンは液晶画面を自分好みに変える機能です。それらに触れてしまっている可能性があります。

写真が不安なら動画撮影も活用しよう
運動会では、必ずしも写真だけにこだわる必要はありません。
特にカメラ初心者の方は、写真で決定的な瞬間を狙うことに集中しすぎると、かえって運動会を楽しめなくなることがあります。
そんなときは、動画撮影も上手に活用しましょう。
動画の撮影の仕方
キヤノン製ミラーレスカメラでおすすめの運動会設定で行った設定を変える必要は全くありません。
「動画で残したい」
「空気感も残したい」
そう思ったときにカメラについている赤いボタン(動画ボタン)を押して撮影を開始するだけ。
ピント合わせなどもこれまで通りタッチするだけでOKです。

写真・動画、両方撮るなら優先順位を決めておく
写真も動画も両方撮りたい場合は、事前に優先順位を決めておきましょう。
どっちもと欲張った場合ですが、動画は短い動画がたくさんになり、写真はピントが合っていない写真やいい表情の写真が減ってしまいます。
以下を参考に、”基本”を決めておきましょう。
- 友人やご家族と共有する場合
- プリントアウトして飾りたい場合
- 動画は別に撮影しているものがある場合
- 家で鑑賞する場合
- 撮り逃しが怖い場合
- 動画は別に撮影しているが、我が子のアップが欲しい場合
ちなみに私は動画派です。
「それならビデオカメラで良いのでは?」
と思うかもしれませんが、ミラーレスカメラで撮る動画は背景もボケて、安定感もあって非常に画質が良いですよ。
運動会終わったその日に家族みんなでテレビで鑑賞しています。

運動会の撮影後はカメラと写真を整理しておこう
運動会が終わったら、撮影したデータの保管やカメラの手入れを忘れずに行いましょう。
写真データは早めにバックアップする
運動会の写真は、できるだけ早めにバックアップしておきましょう。
運動会のデータは非常に大切な家族の思い出になります。
SDカードに入れたままにしておくと、誤って削除したり、次の撮影で上書きしたりする可能性があります。
ミラーレス一眼を持たれている方で保管する方法がまだ決まっていない場合は、以下の記事も参考にしてください。
自宅サーバーは一見難しそうですが、慣れると最高のデータ保管ツールになります。

カメラに着いた砂ぼこりや汚れなどのお手入れ
運動会の会場は、砂ぼこりが舞いやすい場所です。
撮影後は、カメラ本体やレンズについた砂ぼこりを軽く落としておきましょう。
いきなり布で強くこすると、砂ぼこりでレンズやボディに細かい傷がつく可能性があります。
まずはブロアーなどでほこりを飛ばし、そのあと柔らかいクロスでやさしく拭くのがおすすめです。
レンズ交換をした場合は、カメラ内部にほこりが入っていないかも確認しておくと安心です。
\まだお手入れ用品を持たれていない方はこちらから/
クリーニングキットは必ず持っておきましょう!
まとめ
今回はキヤノン製ミラーレスカメラを持たれている方に向けて、運動会用の設定について徹底解説しました。
ミラーレスカメラで運動会を撮るときは、事前準備が非常に大切です。
- Tvモードでシャッタースピードを1/1000秒に設定
- AFモードはSERVO
- AFエリアはスポット1点または1点AF
- 連写設定
こういった設定を事前にしておくと本番は格段に落ち着いて撮影に臨めます。
そして撮影した写真や動画はご家族で一緒に見返してあげてくださいね。







