【子どものやる気を引き出すには?】具体的な3つの方法 親がやってはいけないNG行動

科学的に正しい子育て新常識
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みなさんは子どもに向かって”〇〇をやりなさい”、”〇〇はもうやった?”、”習い事の〇〇の時間だよ”など言ってませんか
そんな親に対して「え〜やりたくない」「いきたくない」「めんどうくさい」などと言われてませんか

私も、子どもには積極的に物事に取り組んでほしいし、そして最後までやり抜いて欲しいと感じています。おそらく皆さんもそうではありませんか。

今回のテーマは子どものやる気の引き出し方です。

わたし自身も、子どもの継続力につながるこの「やる気の引き出し方」について「どうしたらいいんだろう」と悩むことも多かったですし、妻とも良く相談しました。

結論ですが、子どもには元々「こうしたい!」という感情がありますので、やる気を引き出すには親のちょっとしたフォロー、声掛けで十分です。
中にはNG行動もありますのでぜひ最後までご覧ください。

はじめに 〜参考文献の紹介〜

本日紹介する内容は以下の文献を参考にしています。
子育てに関するノウハウを科学的根拠をベースに出しており、説得力のある良書です。
ぜひ、読んでいただくといいと思います。

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子どものやる気を引き出すにはこの3つ

早速結論ですが、やる気を引き出す方法は以下の3つになります。

やる気を引き出すには
  • 新しく、楽しく、難しいことに挑戦させる
  • 努力を誉める
  • ご褒美をつくらない

簡単に理由も説明しますと

  • 新しく、楽しく、難しいことに挑戦させる
  • 努力を誉める
  • ご褒美をつくらない

これらを実践することで子どものやる気を引き出すことに繋がります。
順番に詳しく見ていきましょう。

1. 新しく、楽しく、難しいことに挑戦させる

ペンシルバニア大学の心理学者であるアンジェラダックワークス氏の研究ではやり抜く力(やる気)は次の4つの要素から成るとされています。

やる気を構成する4要素

「興味」・「練習」・「目的」・「希望」

人は楽しいことをして(興味)、上達するために定期的・計画的に練習する自制心を持ち(練習)、自分が社会によい影響を与えると信じ(目的)、試練に直面しても前向きな姿勢を保つ(希望)ことで、やり抜く力を発揮できる

重要なことは

  • 子供が気に入らなかった活動は学期や学年の終わりに辞めてしまうこと。そして他のことを試すこと。
  • 本人に何をするか選ばせ、難しい課題に挑戦し続けるように促すこと

本書では特にボーイスカウト/ガールスカウトなどの野外活動プログラムをお勧めしており、火を起こす、テントを張るなどの成功体験が後々困難に直面した時も心の支えとなるとのこと。

やる気につながる「興味」・「練習」・「目的」・「希望」を構築するような新しく、楽しい、難しい挑戦をお子さんにさせると良いでしょう

2. 努力を誉める

次は努力を誉めること。つまり結果を褒めないことです。

心理学者キャロル・S・ドゥエック氏とクローディア・ミューラー氏が行った有名な実験があります。

IQテストを行い、Aグループには頭が良いと結果を褒めBグループにはよく頑張ったと過程を誉める。その後「簡単に解けそうな問題」と「難しいけど多くの学びを得られる問題」のどちらかをやりたいか聞くと、

結果を褒めたAグループ→簡単な問題を選ぶ
過程を褒めたBグループ→難しい問題を選ぶ

という傾向があった

つまり、結果を褒めてしまうとやる気を失い自分を守る行動に走ってしまうということ。

これは学校内で成績上位でいつも100点を取る場合、親としては「向上していく」のが気になるところ。
そんなときでも「よい点数を取ったのは素晴らしいが、難しいことに挑戦できなかったのが残念だ」と伝えてあげましょう。結果は素晴らしいが、過程がまだまだ君なら伸びるよということを教えてあげるのです。

結果の成功・失敗に関係なく、努力(過程)は積極的に褒めてあげましょう。

3. ご褒美を作らない

最後はこどもが積極的にやる気を示してやったことに対してご褒美を用意しないことです。

なぜならご褒美の存在により「親にさせられている」心理が働き、元々内発的に生まれていたやる気が急に無くなってしまうからです。

1973年にスタンフォード大学で行われた有名な実験があります。

幼稚園の教室に画用紙とペンを置いて、絵を描くことに興味を持った園児を選んで(内発的な興味を持った園児)、学校に来る客の絵を描いてほしいと伝えます。
ただし、Aグループには「絵を描いたらご褒美」をあげ、Bグループにはなにもあげない。
その数週間後に、再度教室に画用紙とペンを置いたところ、ご褒美をもらっていたAグループは絵を描くことに興味を示さなくなったとのこと。

ロチェスター大学の心理学者エドワード・L・デシ氏もご褒美によって、”操作されている”と感じることが問題とのこと。誰かにやらさせるよりも自分でやる!と決めた方が満足感を得られます。
なお、デシ氏はご褒美完全否定派ではなく、子供がどうしても嫌がる場合など許容している部分もあるようです。

いずれにせよ子供が意欲的に取り組んでいることに対してご褒美は用意しないようにしましょう。

参考文献を再度紹介

以上ですが、今回参考にした文献を再度紹介します。
やる気の引き出し方について本著ではもう一つ加えた4つ紹介しており、読み応え満載の中身に対して紹介したのは一部です。

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